みち・まち探訪記

とある道路ファンがみる、全国の「みち」と「まち」。

八王子・豊田探訪【前編】とある都道の謎...

 これより、道とまち研究の記録を載せていきます。まずは、今まで私が行った地域探訪から記事をを書いていきます。道路関連の話題の方が多くなったり、知識不足から憶測で語ったりしてしまいますが、ご容赦ください。

 

・八王子・豊田探訪の目的

 私は、今まで東京西部(市部)に訪れることが少なかったので、ベッドタウンとして有名な八王子周辺には是非訪れてみたいと思っていた。実はこのあたりは私が4月にJR中央本線の特急を利用したときに通過した地域でもある。車窓を眺めていると、とにかく「市街地の広さ」に驚かされた。高尾山の麓のギリギリまで、絶え間なく宅地が広がる風景からは、高度経済成長期の急激な宅地化の結果を実感することが出来た。さらに、私が普段通学で利用する都営新宿線の車両が高尾駅で見られたのも印象深かった。そこで、近いうちに八王子の地に降り、都心のベットタウンとして発展した街並みを見たいと思っていた。この地域のすがたを「道路」を中心とした調査から明らかにしていきたい。

 

・事前研究(東京都道159号豊田高幡線について)

 日野市認定路線網図(http://www.city.hino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/268/20170725-172426.pdf 2018年6月21日情報取得)による道路網の調査を行った。データ量が大きく、スマートフォンだと上手く表示されないことがあった。ここでは都道の研究を主としていたが、やはり市道の計画路線が密集していることが感じられた。後の章でも述べるが、日野市は独自で路線番号を振り「市道標識」を設置している。これは、私の周りの自治体ではほとんど見られなかった。それだけ、日野市の道路整備計画の充実度が高いということが伺えた。

 さて、研究のテーマとした「東京都道159号豊田高幡線」は、ネット上でもかなり情報が乏しかった。起点の位置がはっきりしないのだ。まず、ウィキペディアに掲載されている起点の情報を見ることにした。

東京都道159号豊田高幡線 - Wikipedia

この記事には、起点が以下のように記されていた。

  • 起点:東京都日野市豊田(日野二小東 交点)

 「日野二小東」という交差点名だが、まず「日野二小」と呼ばれるものは存在しない。現在は日野市立豊田小学校と改称されていることが分かった。2015年度からなので、およそ3年前のことである。

学校の沿革 - 日野市立豊田小学校

 

 27.4    校名を日野市立豊田小学校に改称、新校章デザイン化

 

 ちなみに日野第一小学校と、第三、第四、第五、第六小学校は現在も存在する。なぜ、この小学校だけ改称に至ったかは不明だ。

 問題点は小学校の名称のみにとどまらない。肝心の都道の起点をウィキペディアの記事と地図で見てみよう。

 

東京都道159号豊田高幡線(とうきょうとどう159ごう とよだたかはたせん)は、東京都日野市豊田の東京都道155号町田平山八王子線交点から、日野市高幡の東京都道41号稲城日野線交点に至る一般都道である。

起点は先述の通り「日野二小(現豊田小)東交差点」である。Googlemapで見てみると...

 

起点に交わる道、都道じゃない件…

一番橋に続く道は日野市認定路線図を見ても、市道だった(幹Ⅰ-11の表示あり)。

しかし、グーグルマップどころか、地理院地図もこの交差点から都道の表記がされていた。一体なぜなのか?そこで困ったときの「日野市認定路線図」。

f:id:road37:20180621235450j:plain

やはり、起点は都道155号線との交点になっているように見え、つじつまが合う。

ズームアウトでWikiに示されている位置も確認。

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日野市認定路線網図に加筆(http://www.city.hino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/268/20170725-172426.pdf 2018年6月21日情報取得)

日野市認定路線図がいつ作成されたのかは分からないが、この図の方が信頼性があるものとした。よって、この事前研究の結果から、実際に図に示されたルートで都道159号を踏破することにした。

次回は、2018年5月25日(金)に行った八王子・豊田探訪の行程を掲載していきます。